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アサヒビールは、年末商戦に向けて、東北、北海道、関東甲信越といった東日本エリアで、酵母入りの新製品を発売する予定だ。出荷後、壜内の生きた酵母が発酵をし、味がどんどん変わっていくというコンセプトの商品。その商品名は、アサヒスーパーイースト 刻刻(こくこく)の生ビールであり、容量は334ml、アルコール度数は5.5%。

普通の科学的な知見からすると、糖質原料が発酵して、アルコールと炭酸ガスが生成するのは、周知の事実。このことから考えると、残った酵母が発酵した結果、アルコール度数も変化すると同時に、炭酸ガスも発生します。この炭酸ガスが壜内に残るわけだから、栓を開けた途端に、ガスが噴出し、内溶液がこぼれてしまうといった問題や、お店や家庭で未開栓の状態で保存していると、発酵によるガス圧で、壜が破裂する言った危険性が考えられます。こういった問題をどのようにクリアにしたのか、非常に知りたい商品ですね。キャップが飛ばないようなキャップを選択しているところは工夫が見られますが、ガス圧をどのようにコントロールするのか難しいですね。ある一定のガス圧(2kgf程度)になれば、発酵が止まり死滅する酵母を選択しているのかもしれません。酵母の発生する炭酸ガスは、酵母のの種類によっては、内圧15kgfくらいまであがるということも分かっています。技術的なハードルの越え方に興味がある商品です。製造物責任法(PL法)上のリスクがある商品なので、かなり慎重に進めて開発された商品ではないでしょうか?

私が特に印象に残ったのは、アサヒビールがこういったリスク商品にチャレンジしたことです。麒麟麦酒のゴールデンホップは、リスクを回避し、2次発酵はしないタイプを選択しています。

刻刻の生ビールは、外気温が低い東日本で、かつ、冬季に限定した商品といった条件付き販売がクセモノですね。業績不振による危機感がこういった商品開発を行うきっかけになっているのかもしれません。是非、飲んでみたい商品です。


【2005/10/15 23:16】 | マーケティング
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