様々な意思決定の支援をお仕事としている者が書いたブログです。お仕事やプライベートを通じて、気のついたこと、ハッとしたこと等を書き留めています。
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どんなお仕事をしていても、失敗はつきものですね。ごめんの一言で済む失敗から、二度と取り返しのつかないような失敗まで、失敗のレベルは様々ですが、特に管理会計のお仕事には、どのような失敗が待ち受けているのか?
下記の9つを考えました。

①無知の失敗
②簡単な計算ミス
③手順の不遵守
④誤判断
⑤調査・検討の不足
⑥制約条件の変化
⑦企画不良
⑧価値観不良
⑨組織運営不良


①は、全く知らないことによって発生する失敗。例えば、事業内容を理解していなかったり、経験がないために、全く想像できないことが発生してしまう現象です。この種は、勉強して、無知を自覚しているうちは、大きな失敗にいたりません。しかし、無知を意識しないようなれば、大きな間違いを起こす危険性を持っています。反対に、知らないからこそ、ズケズケいえるメリットもあります。

②簡単な計算ミスは、だれでも起こすのですが、発生する確率を減少させることが可能です。そのための方法は、以前にこのブログに掲載しました。

③この失敗は、決まった約束事を守らなかったために起こる失敗です。これでよく見かけるのが、情報伝達方法です。特に、事前の根回しを重視する相手に、この手を怠ると、うまくいく企画も、まったく進まないことがよくあります。

④は、状況を正しく捉えていなかったり、状況は正しく捉えたものの判断の間違いをおかしたりすることから起こります。判断に用いた基準や決断にいたった手順が間違っていたため、結果として誤判断になります。思い込みの激しい人がよく陥る現象です。

⑤は、判断する人が、十分な検討を行わないために発生する失敗です。物事を短絡的に考えてしまう人は要注意です。ワンマンな経営者は、自分の独断で判断してしまい、その結果失敗をしてしまうものです。

⑥は、はじめに想定した条件が時間の経過と共に変わり、そのために思っても見なかった形で、好ましくないことが起こる失敗です。メリット計算を行うときに、過去の素晴らしい企画でできた前提と同じに計算していたりしていませんか?よく言われる言葉が、「絵に描いた餅」です。

⑦は、企画ないし、計画そのものに問題がある失敗です。例えば、EVAという新しい業績指標を導入しようとして失敗するパターンもこの種の現象に近いかもしれません。PLを理解できない社員にキャッシュフローや企業価値を理解させようということと同じです。

⑧は、自分ないし自分の組織の価値観がまわりと食い違っているときに起こる失敗です。私は、この種の失敗を大切にするように心がけており、この失敗が、バネになっているケースが多いです。反対に、周りと同じ価値観となってきたときには、存在価値は薄く、配転等でもう職場を去るべきときかなあと思っています。

⑨組織自体がきちんと物事を進めるだけの能力を有していないケースの失敗です。組織の長が、失敗を失敗として認識しないためにこれを見逃してしまうケースが多いです。正しい会計情報という数値情報をもっても、失敗を認識しない場合は、管理会計スタッフとして、役に立たないといわれたのも同然です。早く見切りをつけるか、自分が旗を振って、大改革するかのいずれかです。

この失敗の分類は、「失敗学のすすめ」畑村洋太郎(著)に掲載されていた分類に基づいて作成しました。皆さんも自分の仕事の失敗のパターンを分類して対策を考えてみてはいかがでしょうか?

「失敗学のすすめ」(2000)畑村洋太郎 講談社 ¥1600 

失敗学のすすめ

【2005/06/06 23:31】 | 管理会計
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