様々な意思決定の支援をお仕事としている者が書いたブログです。お仕事やプライベートを通じて、気のついたこと、ハッとしたこと等を書き留めています。
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 NHKで仲村トオル主演のドラマにもなった池井戸潤さんが描いた「空飛ぶタイヤ」。春に連続放映された時には、一部しか見れなくてストレスが残ったままだったのですが、講談社から文庫が今年9月に発売され、書店で並んでいるのを見たので、すぐに購入し、改めて原作を読みました。上下巻の2冊で合計約900頁あったのですが、読み出してすぐにストーリーの渦に引き込まれてしまい、あっという間に読み終えてしまいました。
 この物語は、三菱ふそうのリコール隠しを題材にしたものです。横浜でタイヤが外れて、道を歩いていた親子に直撃し、母親が死亡した事故。この痛ましい事故が事件であるとわかったことがきっかけとなって、リコール隠しが次々と明るみになり、三菱ふそうの社内体質が問題視されました。この事件を受けて、結局三菱ふそうは、産業再生法を申請する事態に陥ってしまったんですね。
この事件をモデルとして物語風にアレンジした作品で、まるで、ノンフィクション小説のようにも思えました。
 登場人物の描き方が非常に上手で、個性がよく現れておりました。夫々のシーンにリアリティがあって、さもありなんと感じさせてしまうところがいいですね。巨大組織の中で働く人の夫々の役割に応じた冷徹さと欲望が印象的でした。複数の話が同時に進行し、それが一つの流れに沿っていく。全体の構成もよく考えられていて、ストレスなく読めました。
 組織の中で働く人には、現実的に思い当たることが少なからずあるでしょう。サラリーマンにお勧めの小説です。
 


【2009/10/10 10:10】 | 品質
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