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 2008年(平成20年)10月25日、関東の中心工場である東京工場(千葉県柏市)で地下水にシアン化物が基準値以上検出された伊藤ハムの事件ですが、興味があったので、第3者による調査対策委員会の報告内容を読みました。この工場の問題点は次の4つに集約されます。
1.水道法の基準値を超えるシアン化物イオン及び塩化シアンが検出されたことを認識してから、社長にかかる点についての報告がなされるまで、およそ1 ヶ月を要したこと。
2. 「井戸の使用停止・製品の出荷停止等の措置が採られなかったこと」つまり、法令違反の可能性を認識した時点で、速やかに、製品の出荷を停止するとともに、回収の必要性を検討すべきだった。
3.水道法違反の可能性のある井戸水を使用した製品がそれ以上製造されることのないよう、井戸の使用停止措置も速やかに採られるべきだった。この原因はマニュアルの不備と説明。
4.、「法令に対する理解の不十分さ」つまり、水について基準値をわずかに超える事実を認識しながらも、法令の基準に抵触していない可能性があると考えた場面など、伊藤ハム関係者の法令に対する理解が不十分であったこと。
 この報告書から分かるのは、報告が遅かったことや回収しなかったなど、企業や社会人としての基本的な行動を問われています。普段から、やるべきことをやっていれば、こういった事態にならなかったでしょうにね。おかげで伊藤ハムは、第2四半期までは増収増益と業績が好調だったのに通期で一転赤字となる見込みです。恐ろしいものです。
 それにしても、この事件の真の原因ですが、不十分な塩素処理が行われると、水中の有機物と反応してシアン化物イオン及び塩化シアンが生成される恐れがあると報告されていることにびっくりしました。次亜塩素酸ソーダによる酸化処理は、井水処理では常識です。そんなところに落とし穴があるなんて、改めて怖さを認識しました。次亜塩素酸ソーダが不足しているときは、別の意味で要注意ですね。他社から新たなことを学べたことが幸いです。

【2009/01/06 23:53】 | 品質
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