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昨日は、神戸大のワークショップに参加してきました。テーマは、モティベーションを極める視点です。モチベーションを大和言葉で言えば、やる気です。このやる気をどのようにしたらあげることができるのか、理論と実践との両面から語られていたので非常に興味深く聞くことができました。正確な人数は、把握していませんが、ざっと見て200名くらいの人数はいただろうか、大教室が満席に近かったです。

講演頂いたパネリストは、市川 伸一氏(東京大学大学院教育学研究科 教授)、小笹 芳央氏 (株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役社長)、谷川 浩司氏(棋士 永世名人)、林 敏之氏(株式会社神鋼ヒューマン・クリエイト 元ラグビー日本代表) とどの人のコメント聞いても、言葉に重みがあるように感じました。

市川先生の講演では、やりたいことを実践するために、必要感をもって、基礎に降りていく学びは、モチベーションを上げることに繋がるとのこと。日本の小、中、高で行われている教育のように、基礎から積み上げる学びは、実用に役立つまでに時間がかかり、何のために学習しているのか見えにくいとの事。私も、最近社会人の大学院教育が活発なのも、この必要性が明確になっているからと思った次第。

市川伸一先生のコメントで特に印象に残ったのは、「失敗をどう活かすか」ということ。人は大なり小なり、誰でも失敗を経験します。この失敗を2倍3倍にして次の活動に活かそうとするときにモチベーションがグッと上がるとのことです。マイナス思考ではなく、プラス思考で考えていくことが大切であることと痛感しました。私も最近失敗に関する文献をよく読んでいたので、失敗をしたらチャンスだと思えという言葉は、その通りだと思いました。余談ですが、市川先生は、中学生の時に、テストで間違いを起こしたところをピックアップし、原因を度数分布表にしていたとのこと。このコメントにはさすがに驚きましたが、それ程、昔から失敗を大切にして活かしていたということですね。

小笹芳央さんは、年代から言えば、私より少し年上ですが、元リクルートの社員だったということもあり、歯切れの良い切れ味のあるコメントが多かったです。特に、モチベーションが下がった時に考える時間軸を切り替えるタイムスイッチ、視点を変えるズームスイッチは、気持ちを転換させる時に使えるフレーズです。ここ1日~1週間のうちでモチベーションが下がっていても、1年~3年というロングな期間で見ると、大したことはないことが多いのかもしれません。常に、短期的な視点と長期的な視点のバランスを考えることが重要と思いました。
彼が最後に述べた「やる気とは自由へのパスポートである」という言葉が印象的でした。

谷川浩司さんは、将棋の世界で有名な方で、羽生善治さんより少し前の世代です。21歳で史上最年少の名人位を獲得された方。天才的な方なので落ち込む時はあまりないのかと思えばそうではありませんでした。彼の話によると、プロ将棋というのは、年間20回負けるのだとこのこと。マラソンのように、年間数回しかレースにでないスポーツ競技と違って、負けを次に活かすことができるのが将棋の世界。強い人と弱い人の違いは勝ち星の数であって、負ける回数はいずれも同じ回数だそうです。この負けた時の分析・反省が実は重要だと指摘されてました。また、彼が負けて落ち込んだ時には、なぜ将棋を行っているのかと原点の疑問に立ち返ることだということだそうです。特に、子供から、刺激を受けることが多いとのこと。こういった真摯な気持ちが、大切なんですね。
彼がいったコメントの中に、「お前は運がいい。しかし、それを当たり前と思ったら運が逃げる。と芹沢博文九段から言われた。」というフレーズがありました。彼の強さには、そういった指摘事項を今でも大切にしている謙虚さが裏にあるのかもしれませんね。

林敏之さんは、典型的なラガーマン。神戸製鋼の全盛期時代を支えた中心的人物です。私もこの頃ラグビー観戦をよくしていましたので彼の現役時代の活躍をよく知っていました。彼の言葉で印象的だったのは、「湧き上がる感情」です。スポーツ選手には、この種の感情は共通した部分があると思うのですが、彼は、本当に純粋にラグビーが好きで体験していたんですね。ある一つのことに本当に打ち込み、浸ったことないと真の感動は得られない。ラグビー一筋で青年期を過ごした彼ならではの言葉と思いました。心の底から湧き上がるような感情を持つ体験をするには、それなりの努力が必要ということなのでしょうね。上辺だけの喜びは、湧き上がることなない。彼の素朴さが伝わってきました。

一流と呼ばれる人の言葉には、重みがありますね。こういったワークショップに参加するとモチベーションがグッと上がります。

【2006/07/09 10:35】 | 組織行動
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