様々な意思決定の支援をお仕事としている者が書いたブログです。お仕事やプライベートを通じて、気のついたこと、ハッとしたこと等を書き留めています。
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先日、ある印刷会社から、ラベルに関する見積もりをとった。すると、通常品に比べて、何と100倍の値段。なぜこんなに高いのかとたずねると、版代のためだというのである。

そもそも、印刷屋さんから提出される見積もりは、1回当たりの発注ロットの大きさによって、価格が異なる。工場の生産メカニズムを理解しておれば、ロットが小さくなれば単価が上がるのは当たり前と分かるのだが、初めて単価だけを聞くと驚きを隠せません。そもそも、固定費額を変動費単価として、回収しようとするとこのような歪な構造になってしまいます。あまりにも高い見積もりに対しては、家庭用プリンタに仕事をとられるぞといいたくなりました。

しかし、社内で、管理会計をしっかりできている企業とそうでない企業は見積書をみれば明らかにわかりますね。価格が変動するメカニズムがはっきりしている企業は、設ける仕組みもしっかりしています。といのは、単価を安くしようとするドライブが働くためです。反対に、どんぶり勘定で行っている企業は、いつまでたっても、その体質から脱出できないのです。

未だに、間接部門の配分、特に人件費の配分を印刷枚数で配分している企業があると、本当に設けられるものも儲けられないでしょう。本当なら、直接部門に要している活動時間が、適しているでしょうね。このような配賦のマジックに騙されている企業はいつまで経っても儲かる企業にはなりません。お客を納得させることも難しいでしょう。この印刷屋さんも早く気がついてほしいものです。

印刷業というのは、ビジネスシステムでみると一番下流にある事業ですね。何をしても、印刷をすると完成品に近い段階であることが間違いありません。そのため、需要変動の波を大きくかぶってしまうリスクが存在します。だからこそ、在庫管理をしっかり行って、ムダを発生させないような仕組みが要求されます。案外、間接部門の配賦を印刷枚数で行っている会社は、実は在庫管理もできなかったりするものです。こんなことを考えると下町の印刷会社がどんどんなくなっている理由がわかるような気がしてきました。

【2005/06/22 22:51】 | 管理会計
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