様々な意思決定の支援をお仕事としている者が書いたブログです。お仕事やプライベートを通じて、気のついたこと、ハッとしたこと等を書き留めています。
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今日は、家の大掃除。窓ガラスが私の担当で、クリーナを使ってあちらこちらのガラスをふき取りしました。久しぶりに掃除で腕が少し疲れました。

また、電子レンジの内部掃除も初めてしました。これにも、いろんな洗浄方法が開発されていることに驚き。妻が買ってきたのが、小林製薬チン!してふくだけです。この商品は、使い捨ての紙お手拭のような形状なのですが、よくできています。袋に入った状態で電子レンジに入れて、1分間くらいレンジを回し、内部のエタノールとアルカリ洗浄ミストを充満させて、汚れを浮き出し、レンジの中で暖めた湿った紙ふきんで、内部をふき取るものです。エタノールを使っているので、それほど、嫌な臭気はたちませんでした。

それにしても、小林製薬は、いろんな商品を出していますね。商品名称が、ほぼ使用方法を現していたり、使用目的になっていたりして、非常にベタな印象があります。非常に親しみやすいネーミングです。

大掃除の時など、たまにしかしない時に役立つ商品が多いと思いました。しかし、こんなに、たくさんの商品を出していると、在庫が増えて商品管理に困ってしまうのではと心配してしまいました。

出ている商品の一覧を見ながら、この会社の在庫管理の方法に非常に興味が湧いた次第です。

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【2005/12/31 21:36】 | マーケティング
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今日で仕事納め。メーカーの割りには、年末遅くまでの勤務です。市営地下鉄や市バスも普段の10%くらいで、ガラガラした。今年の場合、28日が仕事納めの会社が多かったようです。仕事では、最後の最後まで、目いっぱい業務が入っていて、片付けも十分に終わってしまいました。来年は、もっと余裕をもったペース配分を考えたいと思った次第。すぐやる、必ずやる、できるまでやるという、日本電産の永守さんの言葉をそのまま目標にしたいと思いました。

今年1年を振り返ってみて、私にとっての重大なトピックは、何といっても新たに部下ができたことです。今までは、自分の知識やスキルのレベルをどうやって上げていくのかが、テーマだったのですが、それだけではなくなってしまいました。年齢が10歳近く離れ、価値観の異なる相手に対して、どのように接して、どのように指導していくべきか、かなり深く考えた年でした。

反対に真っ白の状態から、色を染めていくプロセスに少し面白さを感じました。特に成長していく姿を見ると、うれしくなるものです。来年ももっと成長させてあげるために、どのようなサジェスチョンがいいか、勉強していきたいですね。

【2005/12/30 23:33】 | 未分類
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予算編成だけでなく、来年初の会議向けにプレゼン資料を作成するため、本日も日付が変わってしまいました。毎年年末に恒例の作業とはいえ非常にきついです。おかげさまで、帰りのタクシーの中で、興味深いお話を2つ聞くことができました。

一つはタクシードライバーで売上がよくあがる条件は何かというお話でした。その条件とは、固定客を掴むことだそうです。これがあると安定した年収を得ることができるとのこと。具体的にどんなお客がおいしいかというと、新聞記者、競馬の騎手、パイロット、客室乗務員(いわゆるスッチーですね)といった特殊勤務で年収の多い方だそうです。私は、祇園のママ辺りが、有力顧客なのかと尋ねたのですが、今はママも店の近所に住んでいる方が多いので、それほどおいしくはないという返事でした。

特殊勤務の方は、一回の乗車距離が長いからおいしいように思いました。しかも、夜間に走るので、2~3割り増しで乗車してくれるのでなお更でしょう。

もう一つは、水商売系の女性が乗車し、携帯電話からお客さんへ電話してお誘いする時は、「今、お風呂に入っとったん?」という言葉をよく使うそうです。このフレーズを、走行中あちらこちらで非常によく聞くと仰っていました。なぜか分からないらしいです。背景に、普遍的な論理がありそうで知りたくなりました。

勝手に想像してみると、お風呂に入った後でも夜を彷徨する元気のある人は、独身男性か、単身赴任男性なのでしょう。彼らが、お誘いの狙い目だということなのでしょうか。どなたかご存知であれば、教えてくださいませ。

【2005/12/29 03:15】 | 気付き
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本年も残すところあと4日。なんだかんだといってあっという間に1年が経過してしまったイメージがあります。しかし、今年1年無事に働けたことに感謝したいと思います。

また、今年は、初めて部下を持った年だったので、張り切って毎月課題図書を出してしまいました。最初彼は、課題図書を出す度に、うれしいような、苦々しげな表情をしていましたが、次第に、前向きに変わってきたところが進歩です。彼にとってみれば、苦痛だったかもしれませんが、そこを超えると、味が分かってくると励ましています。最初3回は、レポート付きの特訓をしたので、戸惑ったでしょうね。愚痴を言わずに、ついてきているところを褒めてあげたいです。

私も、彼に課題を出すためには、もっとたくさんの選択肢を用意する必要があるので、自分に対するプレッシャーにもなり、励みになりました。将来、何年か経ってから、あの本を紹介してもらってよかったと言ってもらえれば、最高ですね。ちなみに、紹介した書籍は以下の通りです。皆さんも1冊でも手にとって見てその良さを理解していただけると幸いです。

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第10号 
企業参謀 (1985) 講談社文庫
大前 研一 (著)価格: ¥470 (税込)
推薦理由:戦略的な思考を身につけて欲しいため

第9号 
頭がいい人、悪い人の話し方 (2004) PHP新書
樋口 裕一 (著) 価格: ¥750 (税込)
推薦理由:人より少し賢く見える努力をして欲しいため

第8号 
計算力を強くする (2005) ブル-バックス
鍵本 聡 (著) 価格: ¥840 (税込)
推薦理由:計算機ではなく、人間的な計算ができるようになって欲しいため

第7号
問題解決プロフェッショナル「思考と技術」 (1997)
齋藤 嘉則 (著), グロービス 価格: ¥2,447 (税込)
推薦理由:問題解決する思考パターン、特に仮説思考を養って欲しいため

第6号
組織戦略の考え方―企業経営の健全性のために (2003) ちくま新書 沼上 幹 (著) 価格: ¥735 (税込)
推薦理由:キツネの権力にならないように努力して欲しいため

第5号 
小倉昌男 経営学 (1999)小倉 昌男 (著) 価格: ¥1,470 (税込)
推薦理由:有名な経営者の哲学を理解し、経営者目線で仕事をして欲しいため

第4号 
キャッシュフロー経営入門 (1998) 日経文庫
中沢 恵 (著), 池田 和明 (著) 価格: ¥872 (税込)
推薦理由:NPV計算とは何か、キャッシュフロー経営とは何かを学んで欲しいため

第3号
日本電産永守イズムの挑戦―すぐやる 必ずやる 出来るまでやる (2004) 日本経済新聞社 価格: ¥1,680 (税込)
推薦理由:すぐ、必ず、できるまでやる癖をつけて欲しいため

第2号 
トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして (1978)
大野 耐一 (著) 価格: ¥1,470 (税込)
推薦理由:トヨタ生産方式のすごさを理解し、実践して欲しいため。

第1号
やさしくわかる原価計算 入門ビジュアル・アカウンティング (1999) 都甲 和幸 (著), 白土 英成 (著) 価格: ¥1,575 (税込)
推薦理由:原価計算の基本を理解して欲しいため

【2005/12/27 23:57】 | 組織行動
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昨日は、小学生の同級生と25年ぶりの再会。実は、彼はわが社と取引関係のある営業マンだったのです。彼が、来客用のフロアで偶然私を見つけ声をかけてくれたのがきっかけで気が付いた次第。私は、彼の容姿を一目見ただけでは気が付かなかったです。昔ながらの特性も持ちつつ、随分大人になっていました。

それにしても、人間の記憶は不思議だと思ったのが、小学生の同級生の名前や出来事が次々に思い出されてきたこと。普段なら、絶対に思いつかないことでも昔の同級生と話をしているうちに自然と浮かんできました。芋蔓で引っ張り出されるように記憶がよみがえってくるんですね。心のどこかでしまい込んでいたのかも知れません。

そんな記憶をよみがえらせてくれた彼に感謝したいと思いました。こんな偶然の再会も大切にしたいものです。

【2005/12/27 07:34】 | 仲間
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関西の芸人として有名な浜村淳さんは、1935年生まれだそうで年齢がなんと70歳。その昔、私が小学校の時にありがとう浜村淳です、という番組をよく聞いていました。当時は、鈴木美智子さんとのコンビだったと記憶しています。その頃からずっと30年以上続いている番組なんて素晴らしい。朝日放送の道上洋三さんと並んで、朝では超お馴染みのラジオ番組です。二人ともこれだけ毎日続けられるなんて、本当に驚いてしまいます。

最近知ったのですが、この浜村淳さんが、よく使っている話術の中に、相槌があるそうです。彼が、駆け出しの頃につかっていた言葉は
へえ、なるほど
そんなもんですか
たしかに、たしかに
うわ、そりゃひどい
など、これらの言葉を覚えておいてそれを交互に打つだけでも違うそうです。そして、時々
それで、どうしたんですか
そりゃまた、なぜ、そんなことしたんですかねえ
などちょっとした質問を加えたり、
なるほど・・・・ですか
というように相手の言葉を繰り返したりすると一層理解していることをアピールできるとのことです。

彼の長年の司会や芸人生活で学んだ知恵なんでしょう。この話を聞いて、落語家や漫談家の使っている言葉とか、表現とかをもう少し学習したいと思うようになってきました。

【2005/12/25 23:51】 | 組織行動
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今日は、クリスマスイブなので、子供がいる家庭では、ケーキを買ってきて、分け与えることが多いでしょうね。今日は、偶然、ゲーム理論の本を読んでいて、それが役立つことを発見しました。以前に紹介したように、ケーキを2人の子供に分け与える場合は、一人が、ケーキを切る役、もう一人が、ケーキを選択する役に分けることです。このことをゲーム理論を用いて説明すると、切る方の上の娘は、「片方を大きく、片方を小さく切る」か「できる限り同じ大きさに切る」かの2つのやり方があります。しかし、片方を大きく切ってしまうと、選択権は自分にはなく、欲どおしい性格の妹にあることから、大きく切ってもそれが奪われてしまう。したがって、上の娘は、可能な限り同じ大きさに切るように努力することになります。大きい小さいで喧嘩することなく、納得できるルールですね。

ゲーム理論は、今年のノーベル経済学賞の学問ですが、意外と身近に使える理論です。特に2×2の利得表を作成してみると、自分の思い込みが如何に激しいかがよく分かったりします。結局、相手がどのような戦略にでるかによって、自分の利得が変動することを理解する必要があるということです。ついつい自分の最良のシナリオだけを夢に抱いてしまいがちですが、相手あっての競争。相手の出方を考えることで、自分の最適な戦略が再考されるんですね。2×2又は、2×3の利得表を書くだけでも頭がクリアになります。お勧めの理論です。

このゲーム理論は、ビジネスだけでなく、家庭にも十分活かせる要素がたくさんありそうです。娘二人の利得をうまく利用すると喧嘩が減るかもしれないと思った次第です。是非、我が家でも実践してみたいと思いました。

【2005/12/24 21:26】 | マーケティング
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子供と話をしていても、つい怒りたくなってしまうことが多い。私は、昔から感情がすぐに顔に出てしまうタイプで、相手に悟られることがしばしば。チームで勝負をするときには、こういった感情がプラスに働くことも多いですが、ビジネスをするときには、感情がコントロールできないとマイナスに働くことの方が多い。例えば、サプライヤーとの交渉をしていても、こちらの感情が見え見えになってしまうことは、手の内をばらしてしまうことに等しい。部下に指導をするときでも、説得力が欠けてしまうことも多い。この歳になっても、つい「怒り」を抑えることができず、感情をコントロールすることは難しいと思っています。

将棋の名将である羽生善治さんは、最近出版された「決断力」の中で、「感情のコントロールができることが実力につながる」と指摘しています。中学生で、プロ棋士になり、七大タイトルを独占したことで有名な羽生さんでさえも、感情をコントロールすることは難しいといっています。勝負の途中で諦めかけたことが相手に伝わってしまい、結果敗者になってしまうことがあるとのこと。この反省を受けて、彼は相手に不利だと見せること、やられたと思わせることは、実は、自分の実力を上げることだと考えています。

私が子供ともつい喧嘩をしてしまう姿を見て、家内は、「大人になれないね」と半ば呆れ顔。自分でも抑えようとしても、売り言葉に買い言葉になってしまうのです。自分は、どんな努力をすれば、この種の現象に大人化できるのか、よく考えてしまいます。

羽生さんは、この感情をコントロールするためにどのような努力をしているかといえば、勝負の結果を次の日に残さないようにしているとのこと。大局が終わったら、その日のうちに、勝因、敗因の結論を出すことにしているという。彼の実力は、日付をまたいで、前日までの感情を引きずらないこと、自分のよかったところ、悪かったところを当日中にリピートして完全に消化してしまうところが強さの秘訣かもしれません。実力を上げるには、こういった努力が必要なのでしょうね。

実は、感情の変動というのは心の不安からきているように思う。それは、自分に実力がないか、経験不足か、のケースが多いですが、いずれにしても、日頃のトレーニングに掛かっているように思います。昔に比べたら、かなり冷静になれるようになったと自分では思うのですが、家内に言わせて見ればまだまだのレベル。彼女に子供と言われないようにすることが、結局早道かもと思っています。

【2005/12/24 11:05】 | 組織行動
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会社法施行に伴い、来年の会計年度から、役員賞与の費用化が実施されます。この会計基準変更が及ぼす影響はどのようなものか。役員賞与は、今まで利益処分案という形で処理されているケースが多く、営業利益に関係がなかった。ところが、今回の変更で、役員賞与分がそのまま営業利益に影響し、その金額がそのまま利益減に見える。例えば、キリンビールでは251百万円、味の素では243百万円の営業利益減になるのです。

IRで、どの利益を重視して発表するかにもよるのですが、「役員賞与が費用処理されたので営業利益が減りました」なんてどの会社の社長も言いたくありませんよね。そうすれば、その分、売上を余分に上げるか、それともコスト削減するかのどちらかです。

この費用処理の行い方で、役員の姿勢が大体分かるような気がします。なぜなら、オレの賞与分を余分に利益を出せなんていうと、従業員は簡単に納得しないからです。頭のいいブレインがいて、うまく相殺できる案件があればいいのですが、そうでなければ、結局普段の営業活動に直撃するわけです。この処理の仕方、特に予算の組み方で、大体、その企業の特性が分かりますね。前期より大幅増収増益なら、こんな問題は大したことにならないのですが、微増益の計画を組む場合非常にナーバスになってしまいます。

人件費削減などコスト削減を精力的に行っている企業にとっては頭の痛い会計基準変更となりそうです。

【2005/12/23 09:41】 | 管理会計
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近頃は、朝7時近くになっても薄暗かったのですが、今日は妙に明るいのでなぜだろうと思って、カーテンを開けると、外は大雪。瀬戸内気候の温暖な地域で育った私にとって、子供の頃は、雪とは珍しいもの、きれいなものという印象が強い。学生の時も、雪が降ればスキーができるとはしゃいでいたものです。ところが、社会人になってからは、雪が降っていい思いをした経験がない。交通機関の遅れ、そして、荷物の遅延、凍結防止作業といった普段起こらないイレギュラーな出来事ばかりが起こります。

小学校5年生の時には、雪が降ると先生が授業を止めて、「雪が積もることはめったにないから雪合戦しよう」と半日遊ばしてくれたのをふと思い出しました。授業中、外ばっかり見ていて、落ち着かない見かねての判断だったのでしょう。今では、そんなことをしていたら、親から通報されてしまいかねないことですね。実は、雪に対するイメージは、あの時の印象が自分の心の中で妙に残っています。

この出来事が、なぜ、印象強く残っているのかを少し考えてみると、先生に楽しさを肌で経験させてもらったことかもしれないと思った。自分が楽しいと思って実行したことは、思考が前向きで、少々のことでもくじけない。幼少期には、楽しい思いを体験させることも大切なのかなと雪を見て思いました。

【2005/12/22 07:49】 | 気付き
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2005年のヒット商品の中で14位(日経ビジネス調査2005.12.19号)にランクインしたのが、第3のビールとして後発発売したのどごし<生>。元々、第3のビールは、サッポロビールがドラフトワンで先行して開拓した領域であるが、いつの間にかキリンビールがトップになってしまった。こののどごし<生>が売れた理由について日経ビジネスが面白い分析を行っていました。

キーワードが「カニバリ」。カニバリとは、新商品を出すことで、既存商品のシェアが奪われ、自社で共食い状態になることをいいます。淡麗シリーズとのカニバリを最小限に抑えたことが、のどごし<生>がヒットした理由だと指摘しています。

キリンビールが発売前にしたことは、まず発泡酒を強くしたこと。これが何といっても、一番効果が大きかったかもしれない。淡麗グリーンラベルの味を改善、淡麗アルファは、プリン体99%オフに加え、糖質を60%カット。CMもタレントがうまそうに飲むシーンに切り替えた。そして大々的なキャンペーンを行って、足元を整えた。

キリンビールは、のどごし<生>発売前、淡麗シリーズからのカニバリは25%あると覚悟していたようです。社内でも、淡麗チームとのどごしチームを競争させ、カニバリを覚悟の上で臨んだ。ところが、ふたを開けてみると、発売から1週間の流入元は、淡麗シリーズからは、18%に留まり、他社からの切り替えが大きかったと分析しています。

キリンビールがなぜカニバリを恐れない策に出ることができたのかを私なりに想像してみたが、1つの仮説として考えられるのが、のどごし<生>と淡麗シリーズとの限界利益単価が変わらないのかもと思った。売価こそ違うが、限界利益単価が同じであると、1本当たりの儲けは変わらない。私はキリン社内の人間ではないので真実は分からないが、利益でのマネジメントが徹底されているキリンビールだからこそできたのかもしれない。カニバリを覚悟する際に「売上高減は数量増でカバーするが、利益は数量が増加した分増益になり、最悪利益は維持。」と読んだためではなかろうか。リスクがヘッジされていたからこそ思い切った策に出れたのかもしれないですね。

その為にも、おいしい商品をつくる技術陣、商品を企画するチーム、前線で販売する営業との歯車がうまく噛み合っていたように見えます。なぜ、キリンが独走できるのかをもう一度考え直してみる必要がありそうです。

【2005/12/20 22:49】 | マーケティング
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国税局から指摘を受けて、申告漏れが発生した時に使う言葉が表題の「見解の相違」。自分たちのとってきた主張と、当局の主張が異なるのでこの言葉を使うのですが、実は、2種類の意味があります。1つ目は、確信犯で見つかってしまったということは言えないので、この表現を使うケース。もう一つは、脱税する意図はないのだが、結果的に、そうなってしまったという過失のケース。どちらのケースとして読み取るべきかは、普段その企業がとってきた誠実度が影響するのかもしれないが、大手企業が指摘されるケースは、ほとんどが後者です。

そういった中で、本日、優良企業のサントリー社に4年間で7億6千万円の申告漏れがあると報道されました。なぜ、今になって突然、この情報が流れたのか意図はよくわかりませんが、結果的に指摘されたことは事実のようです。

どんな理由で指摘されたかというと以下の2点。1番目は、明らかに経理ミスだと思うのですが、2番目は、非常にグレーな部分。その出張が、現地子会社の所得に繋がるか否かがポイントでしょうね。厳しい調査官にあたったのかもしれませんね。
①海外法人の株の配当金の一部を所得に算入していなかった。税法上、国内企業の株の配当金は、二重課税を避けるため一部を非課税として処理できるのですが、海外法人の配当金は、全額を所得に算入しなければなりません。
②中国の子会社に技術指導のため派遣した社員の人件費や出張費を、本社の経費として計上していましたが、国税局は、子会社が支払うべき経費と認定したようです。

有名な企業にとって、このような報道がなされると非常に痛い。そういったことが起こらないように普段から、科費目には慎重を帰すべきなのですが、たぶん、伝票を入力する人は、まさか自分の伝票がこのような悪評を生むとは想像すらできなかったのでしょうね。合理化が進んで、単純な作業を行っているうちに、何のためにやっている作業なのかを知らずにいたのかもしれません。いずれにしても、適切な経理処理をしなければいけない理由を啓蒙する以外ないでしょうね。合理化が進めば進むほど、本来の目的を伝承する必要性が高くなると思った次第です。特に2番目の指摘事項はどの企業でも起こりうる内容だと思いました。

【2005/12/19 22:41】 | 気付き
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どんな時にも交渉はつきもの。サプライヤーから、物品を購入する場合の価格交渉、反対に顧客に納品する時の価格交渉、クレームが発生した時の交渉など、いろんな局面で交渉は行われます。今回の耐震構造偽装問題にしても、住民と建設会社で交渉がなされていくでしょう。

しかし、この交渉をうまく乗り切ろうとしても、どのようにすればいいのか、よく分かっていないことが多い。感覚的にいい悪いというのではなく、体系的にこのようにすればいいということが、学問的に確立されていればいいのにと思っていたら、いい書籍が見つかりました。それはハーバード大学ロースクール教授のロジャー・フィッシャーとハーバード大学交渉学研究所副所長のウィリアム・ユーリーが書いた「ハーバード流交渉術」です。

難航する問題が発生した場合でも以下の点に気を付けるといいと指摘しています。
①立場に捉われず、利害に焦点をあてること
②相手に自分は理解されていると思わせること
③客観的基準を打ち出すこと


①について、交渉における基本的な問題点は、表面に出た立場の衝突にあるのではなく、根底にある各当事者の要望、欲求、関心及び懸念の衝突にあることが多い。表向きの立場は、当人が達した結論であり、利害とは、結論を導き出した原因と考える。フィッシャーは、この利害に注目、立場が対立していても利害が対立しているとは限らないというのです。背後にある利害と綿密に検討すると、共通の利益が見つかる。立場ではなく、利害を追求していくことで、WIN-WINとなる選択肢を探しだせるのです。私もなるほどと思った次第です。

②については、交渉時に「聞く」ということが如何に大切であるかを示しています。相手の言い分をすべて言わせあげる、感情の爆発を受け止めてあげることだそうです。このよく聞くためのテクニックとして、相手が言ったことに十分な注意を払い、意味を十分かつ明確に説明してもらい、それでも不明確な点があればその考えを繰り返し、述べてもらうこと。例えば、「今まで言われたことを私なりにまとめさせていただきますと、あなたの見るところでは、事態は、・・・・・ということですね」といった確認をするといいという。相手の立場に立って、物事を考え、積極的な表現を使うところが重要だそうです。しかし、理解することと同意することは違うので、「なるほどあなたの言い分は筋が通っています。私なりに言い換えると・・・・といういうことになりますね。」といって、理解はするがそれに全く同意していないことを相手に伝えるようにするといいと指摘しています。更には「間違っていたら、教えてください。」と受け入れる態勢を示すとよいという。ポイントは、相手を理解し自分なりに表現することなんだと思いました。

③については、立場の駆引きで解決しようとすると時間が掛かってしまうだけで、解決には至らないケースが多いとのこと。これに対して、私意から独立した基準をつくることが重要と述べています。これに有効な策としては、フィッシャーの言葉でいうと「一人がケーキを切り、もう一方が選ぶ」方式です。この方式は、手続きの公平感が生まれ、相手を満足させるのだそうだ。

この書籍からいえることは、普段からこの種のことをトレーニングしておかないと、いざ交渉といった場面で使えないということです。些細なことでも意識するだけでも随分違うかもしれませんね。




【2005/12/18 15:56】 | 組織行動
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寒波が襲来してきたため、本日は大きく予定を変更。時間ができたので、久々にHPのタイトルのデザインを変更し、ネット上でも冬らしくしてみました。

話は変わりますが、本日の日経の夕刊の一面に、桝谷多紀子さんの話が掲載されていました。彼女は、元タカラジェンヌ・花園とよみさんのことです。彼女は、1966年に宝塚歌劇団の入団試験で首席で合格し、1969年に劇団の至宝、春日野八千代さんの相手役に抜擢されたほどの人材です。NHKの大河ドラマ新・平家物語にも出演していました。彼女が現在何をしているかといえば、なんと歯科医です。タカラジェンヌから歯科医なんてとても想像できませんよね。彼女は、宝塚時代から「口」が気になっていたそうです。歯が命という仕事柄だけでなく、稽古の訓練などで、口や歯が健康の根本と思うようになったそうです。ただ、それまでの専門分野が全く違う世界に飛び込むなんて、無謀としかいいようがありませんが、そこが頂点を極めた人の強さだと思いました。

頂点を極めた人の特徴は、人一倍努力ができると同時に、目標に対する達成意欲が他の人とダントツに異なるという話を友人から聞きました。桝谷多紀子さんにしても、モントリオールオリンピック金メダリストの岡本眞理子さんも同じですね。国家試験に合格するまで12年もかかって歯科医になるなんて素晴らしい。現在宝塚で開業し、常連客が恩師やタカラジェンヌという辺りは抜かりがなりですね。それほど信頼される技術も持ち合わせているということなのでしょう。

この話では、人の可能性は無限にあるということ。そして、簡単に諦めてはいけないということです。そういった意味で、何事にも全力で頑張るということは、重要で、対象が変わっても活かされることです。反対に、今を一生懸命頑張らない人は、職を変わっても頑張れないということかもしれません。

自分を振り返ってみて、頂点を極めるほど努力をしているかといえば、まだまだですね。更なる飛躍をするためにも今が大切だと思った次第です。

【2005/12/17 21:06】 | 気付き
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毎月定例で上司が経営会議で発表する原稿の作成に暮れた一日でした。
いつも、指摘されているのが、自分の先入観。「あなたはわかっているかもしれないが、俺には全くわからん。」とよく上司に指摘されます。自分の知識をベースにして原稿を書くと、初見の人にとっては、チンプンカンプンといったことになりがちです。発表している人が所有している知識、発表時のオーディエンスの知識を意識して原稿を書くことが大切なんですね。

この「自分だけがわかる」という先入観を如何に排除した文書を作成するか、私の仕事上求められるケースが多いです。いつも最後に、以下の内容をチェックします。
・初めて聞いた人、特に経営層が聞いたときに、ピンとくる内容になっているか
・理解できない特殊な単語をつかっていないか
・誤解を受ける表現がないか
・正しい日本語を使っているか
・誤字脱字がないか
など、発表する人の意図と違った別の解釈が成り立つ表現は使わないように言葉の選択が始まります。この最後の推敲がとっても大切なんですね。経営会議のように、ピンと張り詰めた緊張感のある場で発表するのですから、言葉を選ぶのも当然です。こういったトレーニングをさせていただけることにいつも感謝しています。この言葉を磨くプロセスが普段からあるといつも鍛えられますね。私は、まだまだ、稚拙な文書が多く、努力する必要があります。このブログでも、もっと素敵な言葉が自在に使えるようになりたいと思っています。

【2005/12/16 23:42】 | 気付き
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最近、上司に「お前の日本語は不自由だ」とい言われ、悔しかったので即日、本屋へ。上司がこんな本が出ているとつぶやいていた「問題な日本語」を買ってきました。今は、続弾まで出版されているんですね。この書籍は、主に、コンビニエンスストアやファミリーレストランで使われている言葉や若者が使っている言葉を取り上げています。普段、自分が何気なし使っている日本語が如何にいい加減かを考えるにちょうどいい書籍です。

ここで掲載されている表現の大半については、問題な部分がわかりましたが、新たな発見も多数ありました。例えば、「可能性」という言葉。私はこの言葉を、いいことにも悪いことにも使っていたのですが、実は、元々、プラスの意味に使われていたとのこと。次の3つの例をみればすぐに分かりますが、マイナスに使う場合は、可能性という表現より「恐れ」という表現の方が適切です。
A成功する可能性がある
B会期が延長される可能性がある
C失敗する可能性がある→失敗する恐れがある

また、「こんにちは」という表現。私の友人にもメールで「こんにちわ」と書いて送ってこられる方が数名います。前から気になっていたのですが、その疑問に対する回答も記載されています。「は」を使うことが正しいのは、それなりの理由があるんですね。「今日はいい日よりで・・・」という風に下の部分が省略されたできたもので、助詞の意識まだ健在なためです。「わ」は、俗語として使われているとのことです。

この話での教訓は、言われてみれば当たり前じゃないか、簡単じゃないかということが、意外と自分では気づいていないことが多いこと。こういった基本的な国語は、事あるごとに辞書を引いて学ぶことが一番ですね。この本を機に辞書を引く回数が増えました。作者が、辞書の編者であることからすると、まんまと出版社の意図にはまったような気がします。


【2005/12/15 23:41】 | 気付き
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このごろどこの企業でも取り組みが活発になっているのが、メンタルヘルス。仕事をしているうちに、組織の壁や社会の矛盾にぶち当たって自分の存在価値を見出せなくなりうつになってしまう心の病を自ら自覚すると同時に企業として認識させて改善させていく活動です。私の友人から、精神的に壊れて出勤できなくなっている人が増加していると複数の方から聞く機会がありました。世の中でも、うつ病が増加しているんですね。私も決して他人事ではないと思うようになりました。

私が勤務している会社でも、現状認識をするべく、メンタル意識調査がありました。質問数が全部で400項目。回答するにも30分以上かかる内容です。調査内容は、職場領域、身体領域、精神領域、性格領域の4つの領域ごとに尺度を設けて分析してフィードバックがあります。質問項目には、同じような内容の質問が繰り返し出てきたり、上司・部下との関係、転勤など仕事のことはもちろんのこと、性癖、家族との関係など生活全般に及ぶ内容になっています。心理学者ではないので、どの項目がどのように因子として解析されるのか全く分かりませんが、この調査を受けることで自覚できるきっかけになるのなら、安い費用かもしれませんね。

昨今、企業がこういったメンタルヘルスに取り組むようになったのはなぜなのか?人事系コンサルタントの方の見解では、「人は企業にとっても貴重な財産なので大切にしていく必要がある」という主旨のコメントが返ってきます。しかし、最近になって特にこの種の対策に企業が取り組むようになったのかを不思議に思うようになりました。

少し調べてみると、平成12年3月24日の電通事件の最高裁判決がきっかけとなったようです。この事件では、従業員が、入社後2年目の夏、長時間労働が続いた後イベント終了後に自殺。結果的に、会社側が陳謝し、賠償金1億6,800万円を支払うことで和解成立。裁判になった場合、今後はラインの責任者はメンタルヘルスに関する最低限の知識をもっていること、そして事業主はその知識を付与することが当然の義務としてその責任を問われることになったからです。

企業も個人の精神的衛生面まで配慮しないといけない時代になってきたんですね。苦境に立ち向かったり、その壁を乗り越えられるだけのタフさが求められていることは「当然」と思っていたのですが、そうではないということを改めて認識しました。

メンタルヘルス研究所によると、心の病は小さなコミュニケーションが大切だと指摘しています。普段からの会話が如何に重要かを考えさせられます。

【2005/12/15 01:57】 | 組織行動
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予算に携わるようになってから7年。私にとって、予算を守るということは常識になっていましたが、世の中には、予算を遵守べきものではないと考えている人も多くいることに気づきました。

予算をどのように使うかは、基本的に予算編成時に議論され、予算成立以降環境変化に伴って発生する費用は、その都度、所管部署間で議論して追加金額を決定していくものです。これが私の常識。ところが、この議論をすっ飛ばして既成事実化していく人もいる。
この種の行動をとる人は、生産が追いつかずに能力を増強している部署や競争が激化している市場で戦っている営業部署などにその傾向が強い。予算を執行する上で、市場の追い風を楯にとると同時に、「俺達が活動するにはこの資源が必要なんだ」といって、使った金額を既成事実化していく人です。私は、この種の人たちは、予算という概念を、「守らないといけないもの」という認識ではなく、どちらかといえば「予算とはいい加減なもの。また、予算は新たに奪い取ってくるもの。」と考えがちです。組織間の壁が高い会社ほど、この種の傾向が強くなってきます。

このような強奪型の方を相手にする場合
①相手の状況はよく聞くが、お金を極力出さない
②感情的にならない
③現場をわかっていないという相手の安易な言葉にごまかされない
④正当な理由を発見するまで徹底的に追求する
ということに気をつけるようにしています。

資源配分、予算のコントロールの難しさを改めて実感した次第です。

【2005/12/13 23:22】 | 気付き
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東証のシステムダウンで、11月25日に役員処分の発表があったところですが、今度は、みずほ証券の件も、システムにも問題があったと東証が発表した。このシステムは、富士通が納めたものですが、2回も続くと悪評が立ちますね。しかし、連続してシステム異常が起こるということは、まだ、他にもバグがあるかもしれないと考えても不思議ではない。

しかし、なぜ、ここまでシステムのトラブルが続いてしまったのか?開発では要件定義から、基本設計、詳細設計、検証といったフェーズがありますが、この期間が不十分だったのかもしれません。また、要件がきっちりつまらないのに次のステージを進めてしまういったシステム開発のプロセスに問題があったのかもしれませんね。前回の東証の発表の仕方を見ると、いかにも富士通が悪いといわんばかり。今回も、恐らく、その種の切り口で攻め立てくるのでしょうね。

しかし、こういったシステムトラブルが起こる原因は、ユーザー側に問題があるケースが多い。例えば、意思決定できない人がリーダーである場合は、何回も仕様変更が起こり、完成してみれば、一から作り直した方がましということもしばしば。検証もシステム屋任せにしていて、自ら手を施していないなど汗をかいていなかった部分はなかっただろうか。私の経験からいうと、優秀なSEは、
①ユーザーの使用している言葉の違いを敏感に感じ取る。
②ユーザーの要求する矛盾を指摘する。
③安易にできないことをできるといわない。
④難しい問題に直面した時に、複数の解決案を提案できる。
⑤体系的網羅的に検証できる。
ことが言えます。特に、言葉を上手に使い分ける方は誤解が少ないですね。どんなSEでも、ユーザーの力量で、システムの質が大きく変化してしまうと思うのです。今回の原因がどちらにあるのか、真偽はわからないですが、東証は、富士通ばかりに責任を負わせずに、自ら襟を正す姿勢を出す必要があるように思います。役員処分のあった7人が何人残るかをみれば、今回の件の処分の厳しさがわかるでしょうね。

【2005/12/12 23:32】 | 経営戦略
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人と人との物理的な距離は、心理的な影響を受けているのだそうです。恋人の同士の距離、友人との距離、とお客さんとの距離、あかの他人との距離には、微妙に差があるとのこと。
アメリカの文化人類学者であるエドワード・ホールは、人間における習慣が「密接距離」「個体距離」「社会距離」「公衆距離」の4段階によって構成されているのではないかと考えたようです。
密接距離」は極めて親しい者同士の距離で夫婦や恋人の距離です。男女が二人でいる場合、45センチ以内に入れば、まんざらでない関係にある確率が高いそうです。
個体距離」は、相手に触れるのにどちらか一方が片手を伸ばせばいい距離から、双方が手を伸ばして届く距離のこと。数値でいうと、45センチから120センチ。友人同士の距離がこれにあたる。
社会距離120センチから360センチ。仕事上の付き合いの距離です。応接室のソファーは、相手とこれくらいの距離があると落ち着くのだそうだ。
公衆距離」は360センチ以上。この距離にあるとほとんど無関係と考えてよい。

45、120、360という3つの数値で心理的距離が測れるなんて便利ですね。竹内一郎さんによると、演劇の世界では、この距離をスムーズに変化させていくことで見事な役作りができるのだそうです。

ビジネスでは、適切な距離が必要で、相手に近づきすぎないことが重要ですよね。エドワードの説でみると、120~360センチ。決して、120センチ以下に入らないことが、適切な関係を保てるのかもしれません。恐らく談合をしている担当者同士は、120センチ以下の範囲いるのかもと想像してしまいました。反対に祇園や新地のママは、45センチの距離をビジネスに活かしているのでしょうね。

この3つの数字は、覚えておくと便利ですね。

【2005/12/11 18:13】 | 組織行動
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本日は、いつもMBAメンバーでの勉強会。今回は、外部講師による中小企業向けのバランス・スコアカード(BSC)のお話を聞くことができました。この方は、かつてNECでソリューション事業を行っておられた方で、自ら起業し、営業創造株式会社という24名の小さなベンチャー企業の社長をなさっている伊藤一彦さんです。営業創造は、ソニーのbit-driveの代理店業務を行っていたようなのですが、今は管理会計系のソフトも扱っています。彼が開発したバランス・スコアカードに関するソフトウェアは、1つ30000円と低価格の割りには結構優れものでした。従来のソフトウェアと異なって低価格なので、お試しで買ってみることができる面白いソフトです。現在、コンサルタントや公認会計士、大企業の事業部門長に販売実績があるとのこと。初めて、作成してみようと思う人には使える可能性があるソフトです。簡単に言えば、事業計画付き予算PL作成ソフトといったところです。

今までにないところといえば、バランス・スコアカードで作成する時に数値化する成果指標(彼は業績評価指標と呼んでいました)を約1600ほどサンプルで用意していること。この指標は作成者にとってどれがいいのか悩むものです。また、戦略を策定する時にクロス分析をできるようにしているところに工夫の跡が見られました。初めて体験する人にとっては便利に構成されていました。

ただ、個人的には、BSCを導入するのに専用ソフトウェアがいることに懐疑的に思ってしまいました。なぜなら、こういった支援ツールを使うと、その枠組みの中でしか発想できなくなってしまう可能性があるからです。最小限に必要なソフトはエクセルとパワーポイントで十分かもしれません。

一方で、中小企業に導入するケースは、大企業に導入するケースとは異なり、キャプランが指摘するところの本来のBSCのバランス機能(財務偏重型の是正など)が求められる分、需要があるかもしれませんね。

ちなみに、専修大学の櫻井通晴先生や早稲田大学の伊藤嘉博先生は、バランスト・スコアカードと表現するのに対して、横浜国立大の吉川武男先生は、バランス・スコアカードと表現しています。彼は、バランス・スコアカードと表現していたので、吉川先生系統かなと思って尋ねてみるとやはりそうでした。名前の表現方法で学習したリソースがわかってしまうんですね。

【2005/12/11 02:00】 | 管理会計
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バランスト・スコアカードとバランス・スコアカード
澤根哲郎
「バランスト・スコアカード」と「バランス・スコアカード」の呼称の違いですが、一般的に学問的なものはバランスト・スコアカード、実務的なものはバランス・スコアカードを使っているように思っています。その中で吉川先生だけ特異であると思っています。アマゾンで「バランス・スコアカード」で検索してみるとよくわかります。
ちなみに、私は、吉川先生系ではありませんが、自著では、実務書であるため、バランス・スコアカードの名称を使いました


Big Voice
澤根哲郎さま

はじめてのコメントありがとうございます。
ブログを拝見させていただきましたが、素敵な内容になっていますね。
今後ともよろしくお願いします。

>一般的に学問的なものはバランスト・スコアカード、実務的なものはバランス・スコアカードを使っているように思っています。
英語が、Balanced Scorecardなので、素直に発音すれば、バランスト・スコアカードになるのではと思った次第。表現が統一されていれば、問題ない話のレベルだと思いますが、Kaplanの書が吉川先生によって、最初に翻訳されているので、その影響は大きいです。そのためか、昨今、多くの書籍をみて、表現が異なっているに違和感を覚えた次第でコメントしました。

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「好きこそ物の上手なれ」とはよく言ったもので、自分の好きなことに夢中になれることは本当にうらやましい限りです。今の小泉内閣の文部科学大臣である小坂憲次さんは、「人間が成長する源は好奇心だ」と指摘しています。彼は、機械や理科が好きで時計やラジオなどを分解して好奇心を満たさずにはいられない性格で、電気製品の修理が得意だったので“電気屋さん”と呼ばれていたようです。小坂さんのように、自分の好きなものが何かを見出せ、それに関係のあるお仕事に就くことはこの上ない幸せですね。彼は、若者がもっと好奇心をもって物事を見てほしいと願っているんでしょう。私もこの部分には本当に同感です。
ところが、一方で彼は、この小泉内閣メルマガジンで、以下のようなコメントをしています。
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私は、常々、全員が同じことを一律に学ぶことが、絶対に必要不可欠なのだろうかと疑問に思っています。勉強が得意な優等生ばかりをたくさん育てても仕方がありません。能力の違いは目指す目標の差であって、人生の価値とは無関係です。
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彼は、好奇心を持たせるためには、一律な教育が必要でないといっています。一見、ごもっともと思ってしまいがちですが、私は、はたしてこの考えが正しいだろうか?と疑問に思いました。なぜなら、現代の若者は、そもそも何に好奇心を持てばいいのか分からない人が多いからです。無関心、やる気がないなど、新規創造性の欠ける人があまりに多いこと。小坂さんは、真の問題点を分かってないと思いました。好奇心をもって、得意な分野を伸ばすための教育をすれば、問題が解決されると勘違いしています。

今、多くの企業が求めている人材は、彼が言っている人材ではありません。もっと厳しいです。一律的な教育を受けた上で、その中で教育に問題点を抱く人材が必要なのです。今までのやり方を常に更新・革新できる人、そんな人が欲しいのです。最初から社会規範を無視し、自由に育ってきた人は、一部の職種を除いて通用しません。また、その問題意識は、急に育ちません。最初は、型を覚え、真似ることから始め、その形に違和感をもってからどんどん姿を変えていく。そのプロセスが重要なのです。

大半の人は、一律的な教育を経ることが大切だと思うのです。このプロセスが必要でない人もたまにいますが、そういった人は私学で特別教育を受ければいいのです。他にいい場所があるはず。公立の教育機関が行う教育は、最初は普遍的論理を叩き込み、そこでの教育を鵜呑みにさせずに問題意識を芽生えさせる種を植え付けてこそ真の教育だと思います。

文部科学大臣の一言で、方向性を間違えてしまわないためにも、志ある官僚さんに頑張って欲しいものです。

【2005/12/10 00:36】 | 組織行動
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本日マザーズに新規上場した総合人材サービス業ジェイコムの株式に対し、みずほ証券が誤って大量の売り注文を出したようだ。みずほ証券は、午前の取引開始直後、ジェイコム株の売買注文の入力を誤り、1株61万円で1株の売り注文を出そうとしたが、実際には、1株1円で61万株の売り注文を出してしまった。つまり、1円発注をしてしまったことになる。更にひどい事に、発行済み株式総数は1万4500株しかないということ。損失額が最少で270億円なんだそうだ。事後処理にも苦労しそうな内容です。

以前にも、丸紅がインターネット通販で価格表示を誤り、19万8000円のパソコンを1万9800円で売る羽目に陥り、最大2億6000万円にも及ぶ損失を出したこともありましたね。

いづれも、ネットという合理的な処理が生んだイージーミス。ペーパー処理なら気が付きそうなものですね。恐らく普段から「抜け落ち」の多い人が担当していたのではなかろうか。誤っても済まないミスもあるということを肝に銘じなければならない案件ですね。

この種の間違いは、普段から気を付けなければ絶対に直らないものです。「人間はミスをするもの。機械は壊れるもの。」というのが、私が工場勤務で学んだ教訓ですが、今回は、その前者に該当します。システムを構築する時には、こういったエラーに対する処理をどうして行くのかがポイントでしょうね。

ミスをしてしまった人は、この後どんな仕事についても、計算や入力処理をすることに自信をなくしてしまうかもしれない。また、自信は取り戻せても信頼されない可能性も高い。

何事につけても大きなミスの前には必ず前兆があるはず。普段からのきめ細かい意識が、大きなミスを防ぐ最大の対策だと思った次第です。

【2005/12/08 22:34】 | 気付き
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我々は、毎日、世間の動きをテレビや新聞、インターネットを通じて数多くの情報を入手しています。この情報を入手して、鵜呑みにしてしまう人が世の中に圧倒的に多いこと。本当のことは、ごく一部の人しか分かっていないはず。耐震構造偽装事件でも、あれこれ詮索してコメントしている人が多いが、事実は何も分からない。姉歯さんのコメントが正しいのか、ヒューザーの社長のコメントが正しいのか分からない。私も、ブログでニュースを取り上げたりしていますが、実は何も分かっていないんですね。少し知っているだけに過ぎないということ。

この「知っている」と「分かる」には大きな違いがあると養老孟司さんは、「バカの壁」の中で言っています。この指摘は、本当にハッとします。自分でも混同して使っていたなあと反省するばかり。自分の中に情報を受け付けない「バカの壁」が存在していたことに気づかされました。この書籍で、養老さんは、学習とは入出力を繰り返し行うことで実行されるとしています。自ら能動的にアクションを起こさないと脳が活性化しないということか。確かに、記憶というものは非常に曖昧で、自分で原稿を書こうとすると、後のほうの言葉が分からないことが多々あるものです。

文章を書くということで、「真の考える力」を養いたいものです。

【2005/12/07 22:29】 | 組織行動
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松下電器が、石油温風機を使用中の一酸化炭素中毒事故が続いている問題で、CM中断という思い切った対策に出ました。この事故は、よく読むと大昔に製造した製品に欠陥があったことそれに対する対応が不十分だったという問題。製造年月をみると、バブル期に製造した製品ですね。このころは、PL法施行前だったように記憶しています。そのために、不十分だったことがあったのかもしれません。回収または点検・修理をしたのが3分の1にとどまっているのも分かるように気がします。

ただ、この危機にCM一時中止と5万円の有料回収という判断をしたことには、決断力がいっただろうなと思いました。回収当初の対応が不十分だったことは、まことに残念ですが、今回の対応は、かなり本気度があるように感じました。次に事故が起こらないことを祈っています。

【2005/12/07 08:12】 | 経営戦略
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ちょっと、品のない話ですが、男子がトイレで用を足す場合、どの便器を使うか?毎日、掃除をなさっている清掃係なら、良くご存知でしょうね。入り口から、ABCDEと5つの便器があったとすると、良く使われる便器は、EBCDAの順であるという話を聞いた。私も最も奥にあるEをよく使っていますが、それが心理学の実験で確認されているとは知りませんでした。
人にも、無意識のうちに自分の空間(縄張り意識)があって、それを犯されたくないのだそうだ。電車に乗っても、空いた席の座り方は、両端から埋まって行きますよね。それも同じことだそうです。人は、無意識にこのスペースを好む。この領域を侵されるとストレスがたまるものです。都会の通勤が苦痛なのは、実は、この空間が保てないからかもしれませんね。
この人との距離の置き方は、コミュニケーションのとり方にも使えるとのこと。余り近寄りすぎず適度な距離を置くことが大切だそうです。
しかし、この適度が本当は難しいのですが。。。

【2005/12/05 22:39】 | 気付き
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人との距離の置き方
コンポ
男子トイレとのタイトルですが、中身は心理学の基本的要素ですので、興味を持って拝読しました。
物理的存在位置の空間、心理的存在位置の空間と相互に影響と干渉があります。 満員電車の中での自分の存在確保には、心理的空間をいかに確保できるかのようです。知識水準や思考の質の違いで、高い人ほどコントロールできると言いますね。

パーソナルスペースと言います個人の心理的空間は、その通り自分が受け入れる相手には、大きな空間になり、受け入れない相手が視野に入ると、途端に狭い空間と柔軟性があります。 サイゼリアには、ドリンクセットを何杯も飲みながら、気が付くと夕方になったことがありました。 パーソナルスペースを考慮した店内デザインがそうさせていると思います。


Big Voice
コンポ様

コメントありがとうございます。
>物理的存在位置の空間、心理的存在位置の空間と相互に影響と干渉があります。
そうですね。恋人同士が電車に乗っている時の空間と、他人同士の空間とは全く異なります。そのスペースの広さで親密度がわかるのも同じですね。 

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この2週間、この耐震強度偽装問題に関連した報道ばかりが目に付きますね。この問題は、一級建築士という技術屋さんと、発注側との交渉の中で発生しており、最終顧客を無視した行為です。以前に起こった食品企業の牛肉偽装問題と何ら本質的には変わりはありません。偽装問題は、今までほとんどが食品関連企業だったのに対して、今度は、建設業界に激震が走っていますね。以前は、「うちの買っている食品(商品)は大丈夫か」といわれていましたが、「うちのビルは大丈夫か」といった問い合わせに、ゼネコンを中心に、てんやわんやなんだろうと想像します。建設業界は、恐らく食品業界でかつて起こったこの種の報道を隣の家の火事のように野次馬的に見ていたためではなかろうか?何となくそんな感じがしました。食品業界は、この種の報道過多で、流通や顧客からのリクエストにより、かなり設計品質の透明性があがり、業界全体の姿勢がよくなったと感じています。反面、柔軟に設計変更することができず、融通がきかないケースが増えたのも事実です。建設業界もこの問題の波を乗り越えるためには、価格だけではなく、設計品質に対する透明性も、戦略上必要になってくるでしょう。そうしないと生き残っていけないのでは。たぶん、こういった時に、自社で起こっているがごとく努力した企業が強いのかもしれません。

「安全」という当たり前品質に対して、無頓着な経営者が世の中には多いこと。新製品の開発やコストダウンといった前向きな施策には興味を持つが、日頃から地道に行っている「安全」という品質を軽視してはいないだろうか。これらの事件を通じて、改めて、経営者の「安全」に対する感度を上げることが求められる時代だと思いました。

【2005/12/04 16:23】 | 経営戦略
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先日の講演の影響を受けて、中野眞理子(旧姓:岡本眞理子)さんの著書「人生の金メダリストになるために」という書籍を購入しました。先日の講演内容がさらに肉付けされていました。特に山田重雄監督の偉大さについて、触れていました。
山田監督の厳しさは尋常ではなかったんですね。十二時間ぶっ通しのレシーブ練習、日本リーグでの目標は、日本一ではなく、世界一を目標にしていたこと。二十万枚のソ連のデータを分析し、攻撃パターンをインプット。そして5分刻みの練習メニュー。彼は、準備(練習)がすべてと考えていたようです。試合で、ここぞという勝負どころの違いは、平常心を保てるかどうかと考え、試合中のタイムアウトでのアドバイスは、あれだけ練習したではないかと平常心を持たせる指示を行う。それになんといっても、心技体の3つがそろわないと金メダルにとどかないと説いている。特に、紙一重の差は、精神的な強さに現れ、それは、練習によってしか養うことができないという考えです。しかも、練習の時から、試合を想定して、練習のための練習ではなく、試合につなげるための練習を行っていた。だから、いつ選手が故障しても、代わりの選手が、すぐに代役を果たせたという。

白井さん、松田さんといった他のプレーヤーに比べて、岡本さんは目立たない選手だったようですが、ここ一番のたくましさは、チーム一番だったとのこと。何でも世界一になるためには、単なる技術だけでなく、頭を使って考え、自分から努力することが必須だということが、よく分かりました。このことは、ビジネスの世界でも同じことがいえるように思いました。

【2005/12/03 21:51】 | スポーツ
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今年の夏に急激に高騰したのが原油。ドバイ・オマーンの昨日時点でみると1バレル52ドルです。一時期60ドル近くなっていましたが、今は、50ドルを少し上回る程度で高止まりしています。1年前までは30ドル台だったのが、2倍弱に膨れ上がった価格になっています。WTI価格より少し安い価格とはいえ、この価格は尋常ではありませんね。この原油の高騰が企業業績のあらゆるところに影響しています。なんといっても、エネルギー源として石油が使われている以上工場で生産活動をしていると何らかの影響はあります。この環境の変化に連動して、各素材メーカーが一斉に値上げ要請。この原料素材の値上げが、各製品の小売まで影響してきています。とはいっても、セブンイレブンやイオンが仕入価格の値上げを受け入れるとは到底思えませんが。。。苦しい状況が続きそうです。

それにしても、この価格高騰により浮いたお金は、一体だれの元にいって、どのように使われているかと疑問に思ったことはありませんか。それをうまく解説しているサイトが、佐々木かをりさんのイー・ウーマンで連載されている「池上彰のニュースの疑問」です。この記事は、原油価格の決まり方を平易に説明しています。私の疑問にも、回答があり、あまったお金は、日本の株式に投機されているとのこと。原油価格の高騰が、日本の株式市場の活発化に繋がるんですね。池上さんが述べているように、「風が吹けば桶屋がもうかる」ではありませんが、「アメリカでハリケーンの強風が吹くと、日本の株屋がもうかる」とう構図がよく分かります。アメリカの投資家のおかげで、大迷惑といいたいですね。

【2005/12/03 09:09】 | SCM
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今年も残すところあと1ヶ月。いつもこの時期になると、流行語大賞、重大ニュースなどの過去1年を振り返る記事が報道されますね。私も、1年を振り返るということは、意外と重要かなと思うようになったのは翌年度の予算編成を行うようになってからです。財務目標を決める上で、過去を振り返る作業なしで行ってはならないということです。過去に失敗をやり続けている場合は、この反省を予算に盛り込まないといけない。その反省を無視して、予算なんてありえないですね。

政府の予算編成を見ていると、政府方針が出るまでが大きな山場みたいなもの。会社で言うと、経営企画が出す編成方針案ですかね。予算編成には、多大なエネルギーがかかるものです。この作業を無駄にしないためには、押し付けではなく、きっちり議論し、双方が納得した数値となることが大切だと思います。

小さな積み上げから作成するのか、それとも、トップダウンで、増収増益の数値ありきにするのか、それによって、これからの作業が大きく変わります。いずれにしても、振り回されないようにしっかり提案してくことが大切だと思って、編成作業に臨みたいと思います。

【2005/12/01 21:37】 | 管理会計
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