様々な意思決定の支援をお仕事としている者が書いたブログです。お仕事やプライベートを通じて、気のついたこと、ハッとしたこと等を書き留めています。
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新しい製品を造り始めるときに自製しようか委託しようかよく迷うことがあります。私が勤める会社でも常に、この問題は、頻繁に議論される課題です。
本日もまさにこの課題がテーマになって議論が起こりました。

具体的な例でいうと、
新製品Xを製造するのに新規設備投資は必要がなく、自製で行う原価計算では、
a原材料費:100円/製品kg
b製造経費の変動費:10円/kg
  変動部分とは、製造する時に発生する消耗品等
c製造経費の固定費:200円/kg
  固定費とは、人件費や減価償却費
合計a+b+c=310円/製品kgとなりました。

一方、この製品を委託製造で賄おうとすると
a原材料費:100円/製品kg
d加工賃:150円/製品kg
合計a+d=250円/製品kgと計算できました。

この両者では、どちらを選択した方が得でしょうか?

単純に比較すると(310-250)=60円/製品kg分委託製造の方が得だと思ってしまいがちですが、それは大きな間違いで、実は自製をする方が得なんですよね。その理由は、固定費は、この新製品Xを製造してもしなくても発生するからです。つまり、この損得の比較は、変動費で比較する必要があるのです。

正しくは、(100+150)-(100+10)=140円/製品kg分自製で行う方が得なのです。

実際には、製造する数量や技術的な問題や初期投資のリスク回避等のため、損を覚悟の上で委託製造を行うことがあります。また、直接部門にかかる工数によっても変化します。しかし、事業部の損益管理が厳格になればなるほど、この固定費の考え方が事業部最適になって、その結果、全社としての意思決定を誤る可能性があるものです。こういった間違った意思決定をしないように注意することが重要だと日々感じております。

参考までに下記の書籍にこの種の問題に対する例題が掲載されています。
「管理会計 第二版」 第12章(2000) 櫻井通晴(著) 同文舘 ¥3,600


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【2005/05/31 23:21】 | 管理会計
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本日は、A君(9歳年下)と話をしていて、私にとって大変衝撃的なことが起こった。それは、加重平均計算の意味が分からないというのだ。

例を挙げて説明すると、
500円/Lの製品(100ml入)1本と、600円/Lの製品(200ml入)1本、700円/Lの製品(300ml入)1本が入った3本入り製品(600ml)のL当たりの単価はいくらという出題を行ったときに発生したことだ。A君は、

(500+600+700)/3=600円/Lという計算をした。

私は、こんな計算をするのを初めてみたので一瞬目を疑った。彼は、加重平均と単純平均の区別がついていないのだ。そこで、私はA君にこのような質問をした。「あなたは加重平均処理や期待値を知っている?」と。A君の答えは、もちろんNOでした。このときに、今まで、養ってきた自分の知識とのギャップに迷った。なんて説明したらいいのか分からない。当たり前と思ったことが全く通じない。そのような体験は、皆さんにないでしょうか?

 私には、偶然、加重平均という計算プロセスを通じて生じましたが、自分の持っている常識とまったく異なった学歴又は価値観を持った人に出会った場合にどのような対策を講じるべきか?すごく考えどころです。

「お前こんなことも知らないのか?」といい、突き放してしまうのは、本当に簡単です。私ももう少しのところで言いそうになりました。が、今回は私にしては珍しく良いほうに解釈して、「偶然学習してこなかった分野なのかもしれない」と言って、教育プログラムのせいにしました。皆さんなら、どのような言葉を出したり、態度を取ったでしょうか?

今まで常識と思っていたことが根本から覆された時の対応として、なぜ、そう思ったのか、よく聞くことが大切だと、あるコンサルタントから聞きました。この「よく聞く」という言葉が頭をよぎったおかげで、今回は、本人を傷つけることなく済みました。しかし、年齢格差のある若者と接し、自ら考えさせることのもどかしさを感じ、苦しんだ1日でした。「怒る」という生理現象を我慢することは本当に苦しいものですね。

【2005/05/30 23:50】 | 管理会計
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表題の「人を動かす10の法則」という書籍をアマゾンドットコムのマーケットプレイスで、古本購入しました。この本は、最初に購入されてからかなり劣悪な環境におかれていたせいか、両サイドが赤茶けて、本当に古本という感じがでて、味があります。

そもそもこの書籍を知ったのは、社内の『部下が自ら動き出すリーダーシップ研修』という「キャッチー」な名前の研修で配布された資料に引用されていたので是非読んでみよう思った次第です。この研修は、社内の研修なのに5000円を徴収するというシステム。今まで有料のシステムがなかっただけに、思い切った施策と関心しました。従来のようにやらせ感をもって参加しているメンバーは少なかったようです。

さて、この書籍には、160頁弱の短編ですが、大変役に立つことが記載されていました。部下をもつ方のみならず、広く普遍的に使えるフレーズが数多く載っています。

まず、その法則を記載しておきます。「○○しよう」というフレーズが能動的でとても気に入りました。
法則1:親密さから始めよう
法則2:相手にあったアプローチをしよう
法則3:徹底的に聞こう
法則4:相手の中から答えを引き出そう
法則5:言葉を行動に変えよう
法則6:イメージを具体的な絵に描こう
法則7:効果的な目標を設定しよう
法則8:相手の可能性に火をつけよう
法則9:相手の行動を見守ろう
法則10:成果を認めあおう

この本を読んで思ったことは、リスニングも一つのスキルで、学ぶ気持ちさえあれば、かなり上達することができるということ。今までは、自分のくせみたいなものはなかなか直らないと半ばあきらめかけていましたが、独自のテクニックがあると知ってうれしくなりました。今日から、スキル取得に励みます。ペーシングや接続詞の使い方は、普段、私にはできていない内容だったのでぜひ実践したいところです。

「人を動かす10の法則」(1999)  伊藤 守  ディスカバー21

人を動かす10の法則

【2005/05/29 07:03】 | 組織行動
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e212b75d.JPG本日は、MOTのフォラムに参加してきました。
一部上場企業の研究開発担当の役員をなさっている方、元役員の方が多く参加しているフォラムです。今回は、そのフォラムに、私の大学院時代の友人が講演をするというので、その活躍ぶりを拝見しに参りました。

講演のテーマは、「新しい研究開発テーマ評価手法-リアルオプション法」でした。大学院時代に彼は、このテーマで論文を書き、MBAを取得したツワモノ。私は、同じゼミだったので、大筋は把握していましたが、改めて聴いても新鮮でした。

リアルオプションという言葉も最近はよく聞くようになりましたが、簡単に言えば、ディスカウントキャッシュフローで計算するNPV法を更に進化させたツールです。数学的な計算式をみるととっつき難い部分もありますが、本質的にキャッシュフロー計算を行うことは、NPV法と何らかわりがなく、経営判断に柔軟性をもたらしてくれます。

このリアルオプション法は、いろいろなオプション、例えば、延期する、撤退する、成長するといった様々なオプションから得られる事業価値をネットキャッシュフローで評価できるところがいい反面、複雑な計算式を理解しにくいいった側面があります。

ただ、彼の職場では、量子力学など研究開発の理系の集団を相手に導入したためか、物理の理論に酷似していいる部分もあり、抵抗感が少なかったとのこと。反対に、営業利益がわからないといった特殊な世界のようでした。これにはびっくりですね。

このリアルオプション法は、10年以上の長期にわたるテーマに有効なようです。

私も彼のおかげで、この手法の本質を理解できました。感謝、感謝。

ちなみに、リアルオプションを簡単に理解する一番いい書籍は下記の通りです。分かりやすい表現を使っているので、初心者にお薦めです。

コーポレート・ファイナンス入門(2004) 砂川 伸幸 日経文庫 ¥830

コーポレート・ファイナンス入門

【2005/05/28 21:56】 | ファイナンス
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とうとう始めました。

自分の感じたこと、思ったことを文字に残すことは重要だなあと思っていた矢先に、尊敬できる友人が書いているブログを見ました。毎日、読み続けているうちに、私も素敵な言葉が表現できるようになりたい。そんなことがきっかけで始めました。

タイトルは、何がいいのかをいろいろ悩みましたが、自分のお仕事を通じて勉強になったことや、社外やプライベートで学習してきて感じたことを記載していきます。

管理会計屋って、何をしているの?と素朴に思う方が多いと思いますが、要は経営意思決定の支援サポートをしているものと受け止めて頂ければいいでしょう。

こんな動機で始めたブログ。何日もつか分かりませんが、日々努力していきたいと思っています。

皆様からのコメントを期待しています。


【2005/05/28 10:23】 | 未分類
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