様々な意思決定の支援をお仕事としている者が書いたブログです。お仕事やプライベートを通じて、気のついたこと、ハッとしたこと等を書き留めています。
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 味の素が、10月23日に「アミノバイタル」プロ、「アミノバイタル」2200mg、「牛乳といっしょにとるアミノ酸」体力(抹茶味)、「牛乳といっしょにとるアミノ酸」体力(コーヒー風味)の商品回収を発表しました。甘味料として使っているアセスルファムカリウムが、食品衛生法の基準を約1.3~6.6倍上回って配合されていたためのようです。
 なぜ、味の素のような一流ブランドの会社が、配合を間違えるのか?少し考えてみました。
担当者が、間抜けで仕様をチェックする部門も間抜けぞろいだった。これは、味の素の企業の大きさを考えると非常に考えにくい。そうすると、なぜ、配合間違いが起こるのか?
 例えば、パッケージのリニューアルなど、マイナーチェンジを行ったときに、対象法令が変更となっていることに気が付かなかった。実際に使用基準は、平成16年に変更になっております。これを知らなかった担当者が誤って設計したなどが考えられます。
 或いは、粉末状態の高濃度商品摂取時の濃度の解釈を誤り、溶媒となる牛乳や水を含む状態で、摂取濃度を設計してしまった。これは、希釈されたペット飲料やゼリードリンクが回収対象になっていないことからも可能性が考えられます。
 恐らく、誤って、1回の使用量を過剰に摂取した顧客からのクレームが保険所などのお役所に持ち込まれ、流通企業へ原因の説明に追い込まれた。などが予測されます。
 オリンピック選手に支給される製品だっただけに、非常に痛手ですね。商品ブランドがかなり傷ついたと思います。こんなことで期待の商品が回収となってしまうことは製品設計部門として恥ずかしいと思いますね。
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【2009/10/27 22:05】 | 品質
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 NHKで仲村トオル主演のドラマにもなった池井戸潤さんが描いた「空飛ぶタイヤ」。春に連続放映された時には、一部しか見れなくてストレスが残ったままだったのですが、講談社から文庫が今年9月に発売され、書店で並んでいるのを見たので、すぐに購入し、改めて原作を読みました。上下巻の2冊で合計約900頁あったのですが、読み出してすぐにストーリーの渦に引き込まれてしまい、あっという間に読み終えてしまいました。
 この物語は、三菱ふそうのリコール隠しを題材にしたものです。横浜でタイヤが外れて、道を歩いていた親子に直撃し、母親が死亡した事故。この痛ましい事故が事件であるとわかったことがきっかけとなって、リコール隠しが次々と明るみになり、三菱ふそうの社内体質が問題視されました。この事件を受けて、結局三菱ふそうは、産業再生法を申請する事態に陥ってしまったんですね。
この事件をモデルとして物語風にアレンジした作品で、まるで、ノンフィクション小説のようにも思えました。
 登場人物の描き方が非常に上手で、個性がよく現れておりました。夫々のシーンにリアリティがあって、さもありなんと感じさせてしまうところがいいですね。巨大組織の中で働く人の夫々の役割に応じた冷徹さと欲望が印象的でした。複数の話が同時に進行し、それが一つの流れに沿っていく。全体の構成もよく考えられていて、ストレスなく読めました。
 組織の中で働く人には、現実的に思い当たることが少なからずあるでしょう。サラリーマンにお勧めの小説です。
 


【2009/10/10 10:10】 | 品質
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 2008年(平成20年)10月25日、関東の中心工場である東京工場(千葉県柏市)で地下水にシアン化物が基準値以上検出された伊藤ハムの事件ですが、興味があったので、第3者による調査対策委員会の報告内容を読みました。この工場の問題点は次の4つに集約されます。
1.水道法の基準値を超えるシアン化物イオン及び塩化シアンが検出されたことを認識してから、社長にかかる点についての報告がなされるまで、およそ1 ヶ月を要したこと。
2. 「井戸の使用停止・製品の出荷停止等の措置が採られなかったこと」つまり、法令違反の可能性を認識した時点で、速やかに、製品の出荷を停止するとともに、回収の必要性を検討すべきだった。
3.水道法違反の可能性のある井戸水を使用した製品がそれ以上製造されることのないよう、井戸の使用停止措置も速やかに採られるべきだった。この原因はマニュアルの不備と説明。
4.、「法令に対する理解の不十分さ」つまり、水について基準値をわずかに超える事実を認識しながらも、法令の基準に抵触していない可能性があると考えた場面など、伊藤ハム関係者の法令に対する理解が不十分であったこと。
 この報告書から分かるのは、報告が遅かったことや回収しなかったなど、企業や社会人としての基本的な行動を問われています。普段から、やるべきことをやっていれば、こういった事態にならなかったでしょうにね。おかげで伊藤ハムは、第2四半期までは増収増益と業績が好調だったのに通期で一転赤字となる見込みです。恐ろしいものです。
 それにしても、この事件の真の原因ですが、不十分な塩素処理が行われると、水中の有機物と反応してシアン化物イオン及び塩化シアンが生成される恐れがあると報告されていることにびっくりしました。次亜塩素酸ソーダによる酸化処理は、井水処理では常識です。そんなところに落とし穴があるなんて、改めて怖さを認識しました。次亜塩素酸ソーダが不足しているときは、別の意味で要注意ですね。他社から新たなことを学べたことが幸いです。

【2009/01/06 23:53】 | 品質
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5月29日より、食品衛生法が改正になって、残留農薬に関する規制が大幅に変更となりました。日本では使用されなくなった農薬が海外で使用されていたり、必要以上に農薬を使用している農家が依然とあるため、原料の安全確認がますます重要となってきます。

以前なら、残留基準が設定されていない農薬等が食品から検出されても、その食品の販売等を禁止するなどの措置を行うことができませんでした。残留農薬等に関する新しい制度(ポジティブリスト制度)では、原則、すべての農薬等について、残留基準(一律基準を含む)を設定し、基準を超えて食品中に残留する場合、その食品の販売等の禁止を行うこととしたものです。
 一律基準とは、専門家が決めた結果、0.01ppmとしています。したがって、0.01ppm超えて残留する食品を販売することはできません。

この制度導入で何が起こっているかというと、委託農薬分析です。各メーカーは、第3者機関に大量に分析してもらっています。先月はピークだったかもしれません。流通は、ほぼメーカー任せで、どうだったと分析結果を迫るだけです。取り扱い製品の多い企業は苦労したでしょうね。この制度は、必要以上に原料の分析が要求されるため、コストと時間がかかります。実際の生産者がそこまで意識が変わるのは、自分の商品が売れなくなってからかもしれません。食品メーカーには影響が大きい法改正です。

【2006/05/30 23:38】 | 品質
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